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遠山 茂行*; 若松 尚則; 岡崎 彦哉
JNC TJ7440 2000-019, 17 Pages, 2000/03
核燃料サイクル開発機構では、地表から地下深部までの地下水流動を把握するため、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水流動を規制する地質構造、水理地質学的研究を実施している。この研究の一環として、地下水、気象、河川流量および土壌水分の観測(表層水理定数観測)を継続して行っている。現在まで、ICカード等を記録媒体とするデータ収録装置を使って、半自動観測を行っているが、今後、計画されている研究坑道掘削の影響調査においては、より迅速な観測結果の把握と評価が求められる。本業務では、表層における地下水流動特性の変化を随時観測するために、正馬様用地においては計測している気象観測装置、河川流量計、土壌水分計および地下水位計に電話回線を使用してデータを回収・管理するためのテレメータ集中管理システム用の機器を設置した。今回新たに設置した機器は、以下のとおりである。
石川 勇
Radioisotopes, 46(9), p.657 - 663, 1997/09
RI・放射線の産業利用の現状を把握し、利用の活性化及び標準化を図るために、日本アイソトープ協会理工学部会内に設けられた「放射性同位元素等の産業利用専門委員会」で討論された資料とともに、原研における産業界との共同研究の現状を紹介し、多くの人の理解を得る資料である。内容は、外部の人が原研の施設や制度を利用するための情報と利用開発室における産業界との共同研究の実施例として、(1)非破壊検査に関する事例、(2)放射線応用計測法に関する事例、(3)トレーサ利用技術に関する事例について紹介する。
石川 勇
Proc. of 11th KAIF/KNS Annual Conf., 0, p.611 - 619, 1996/00
日本原子力研究所、アイソトープ部が、民間企業、公的機関、原研の基礎研究グループと協同で開発した、Cf線源を用いる中性子応用技術のうち、いくつかの注目すべき応用例についての報告である。1)高精度コークス水分計として、Cfからの中性子とガンマ線の同時透過測定をパルス波形弁別技術により実現した。2)中性子吸収トレーサ技術を石炭液化実験プラントにおいて、石炭スラリーの流れの観測のために採用した。3)中性子の多重散乱や十分な熱化によって、鉄板ではさまれたプラスチックフィルムの厚さ計を開発した。4)原研で開発された中性子イメージングプレートの応用技術に関することなどの内容を紹介した。
富永 洋; 石川 勇
Nucl. Geophys., 5(1-2), p.137 - 140, 1991/00
鉄鋼業において製品の品質を高めるのに製造工程を安定に制御するため、核技術を応用した高精度計測機器の開発を行った。焼結プラントの工程でコンベア上の鉄鉱石などの原料の状態を調べるためCs線源を用い、コンプトン散乱した線を利用した挿入型の密度計を開発した。また、高炉へ供給するコークス中の水分を調べるためにCf中性子線源を用い、高速中性子線と線の透過率を測定する高精度の水分計を開発した。いずれの計測器もこれまでの製造工程では適用されていなかったもの、あるいはこれまでのものに改良を加えたもので、その技術的効果は顕著で多くの情報を得ることができ、また経済的利益も著しく製造コストの削減に寄与している。
富永 洋
Isotope News, (10), p.2 - 5, 1979/00
CfほかRI中性子源の主として工業,工学への利用に関する最近の進歩と動向について解説した。中性子利用による分析的計測の工場現場への応用など、高度のRI応用計測技術が要望されるようになり、開発が進められているが、その一部は実用に供されつつあり今後の発展が期待される。
榊 利博*; 真田 祐幸; 大貫 賢二; 竹内 竜史
no journal, ,
日本原子力研究開発機構の瑞浪超深地層研究所では、坑道閉鎖に伴う地質環境の回復能力等の評価や地質環境に応じた埋め戻し技術の構築などを目指し、再冠水試験などにより、坑道の閉鎖(埋戻し)に伴う地質環境の長期変化を複合的に把握するためのモニタリング・解析手法などの研究を実施している。坑道埋戻し時の埋戻し材の密度管理は、その品質が所定の条件を満たしていることを判断する重要な要素である。本論では、埋戻し終了以降に再冠水挙動をモニタリングするための水分センサーを、埋戻し時の密度管理用のツールとして利用するための適用予備試験の結果について述べるとともに、その適用可能性を示した。